学び 小学1〜3年 小学4〜6年

【第4回】学研教室の先生に聞く! 大事な学習の話

この連載では、地域で子どもたちの学びと成長に長年寄り添ってきた学研教室の先生が、子育ての悩みや毎日の生活の中で「知っておくと安心できること」「今だからこそ大切にしてほしいこと」を分かりやすくお届けします。

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夏休みの終わり方で、2学期のスタートは変わる
~今から整えたい生活リズムと学習習慣~

「もう8月も終わりだね」。
そんな言葉を耳にする頃になると、保護者の皆さんの頭に浮かぶのは、夏休みの宿題や2学期の準備ではないでしょうか。
「宿題は終わったかな?」「朝、ちゃんと起きられるかな?」「久しぶりの学校、大丈夫かな?」。子どもたちにとって楽しい夏休みも、残りわずかです。

4月に、期待と少しの不安を胸に小学校へ通った子どもたちは、この数カ月で本当に大きく成長しました。毎日ランドセルを背負って登校すること、授業を受けること、宿題をすること、新しい友達との関わり。いろんなことを経験して迎えた夏休み。
家族旅行に出かけたり、おじいちゃんやおばあちゃんに会ったり、水遊びや花火を楽しんだり……。子どもたちは、学校ではできない経験をたくさん積んだことでしょう。そんな楽しい時間も、もうすぐ終わります。

この時期になると、宿題さえ終われば安心と思いがちですが、実はもっと大切なことがあります。それは、2学期を気持ちよく迎える準備です。

夏休みは終わり方が大切

夏休みは、自由な時間がたくさんあります。
学校がある日は、7時に起きる、朝ごはんを食べる、学校へ行くという流れがありますが、夏休みになるとそのリズムは大きく変わります。
朝は少しゆっくり起き、夜もテレビや花火、お祭りなどで寝るのが遅くなる日もあるでしょう。それ自体は決して悪いことではありません。夏休みだからこそできる経験もたくさんあります。

しかし、その生活が続いたまま新学期を迎えると、子どもの体はすぐには学校モードに戻れません。朝起きられない、学校へ行くのがつらい、授業中にぼんやりしてしまう。こうした様子は決して珍しいことではありません。
だからこそ、8月の終わりは元の生活に戻す準備期間と考えることが大切です。

宿題より大切な生活のリズム

夏休みの終盤になると、どうしても宿題が気になります。もちろん、最後までやり切ることは大切です。でも、それ以上に意識していただきたいことがあります。
それは、早寝・早起きです。
子どもの脳は、規則正しい生活の中で最もよく働きます。夜更かしが続くと、集中力が続かない、イライラしやすい、忘れ物が増えるうえ、勉強にも気持ちが向きにくくなります。
新学期が始まる3〜4日前から、学校へ行く時間に合わせて起きる、夜は少し早めに眠る。
それだけでも体は少しずつ学校生活を思い出していきます。

「毎日少し」の力は大きい

「夏休み中に毎日勉強できなかった……」という家庭もあるかもしれません。でも、大丈夫です。大切なのは、できなかった日ではなく、今日からどうするか。
例えば、音読を10分、計算を5分、漢字を1ページ学習する。時間にするとわずか15分ほどです。
でも、この「毎日少し」が、2学期のスタートを支えてくれます。勉強は一気に何時間もするより、毎日続けるほうが力になります。

そして、子ども自身も勉強することが当たり前という感覚を失わずに済みます。

「できた!」を増やして新学期へ

夏休みの終わりになると、「まだ終わってないの?」「早くやりなさい!」などの言葉が増えてしまうこともあります。
もちろん、子どものことを思えばこその声です。でも、この時期に一番届けたいのは、「できたね」という言葉です。
「宿題が全部終わった」ではなく、「今日は昨日より早く始められた」「計算を最後まで頑張った」「音読を忘れずにできた」。そんな小さな「できた」を認めることが、子どもの自信になります。
2学期は、1学期よりも勉強の内容が少しずつ難しくなっていきます。
だからこそ、「自分ならできる」という気持ちを持って学校へ行くことが何より大切なのです。

夏休みの経験は学力になる

保護者の皆さんは、「勉強が足りなかったかも…」と心配になることがあるかもしれません。
でも、この夏に子どもは、机の上だけでは学べないことをたくさん経験しています。家族旅行、昆虫採集、料理のお手伝い、花火、お祭り、祖父母との時間、自然の中で遊んだこと、友達と笑ったこと。そのすべてが学びです。
「どうして?」「すごい!」「やってみたい!」という気持ちは、学ぶ意欲の土台になります。
体験は、子どもの世界を広げます。

ですから、「勉強だけの夏休み」ではなく、「豊かな経験をした夏休み」だったことにも、ぜひ目を向けてあげてください。

2学期は新しい成長のスタート

夏休みも終わりに近づくと、「もっと勉強させればよかった」「宿題を早く終わらせればよかった」と思うことがあるかもしれません。
でも、子育てに完璧はありません。毎日笑顔だったわけではないでしょう。時には怒ってしまった日もあったと思います。

それでも、子どもはこの夏の間に大きく成長しています。少し背が伸びた、少し我慢ができるようになった、少し自分で考えられるようになった。そんな小さな成長を、ぜひ見つけてあげてください。子どもは、できなかったことより、認めてもらえたことを覚えています。

夏休みの終わりは、「終わり」ではありません。新しい学びの始まりです。だからこそ、宿題が終わったかどうかだけではなく、生活のリズムを整えること。少しだけ勉強を思い出すこと。そして、「学校、楽しみだね」と前向きな言葉をかけてあげてください。
子どもたちは、大人が思っている以上に、その一言で安心します。夏休みの終わり方は、2学期の始まり方につながっています。

焦らず、比べず、その子らしいペースで準備を進めていきましょう。
この夏に積み重ねた経験と、小さな「できた!」を自信に変えて、笑顔で2学期を迎えられることを願っています。

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