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ヘルスケア2021.08.11

【健康Q&A 小児歯科】幼児期のおやつの与え方

妊娠、出産、子供の病気…その都度悩みがたくさん出てくると思います。そんな気になる悩みを各診療科の先生方にお聞きしました。
このページは、はっぴーママ富山版に掲載している「健康相談室」の過去に掲載した記事の中から抜粋してお届けします。

 

ご相談内容
虫歯になりにくいおやつの上手な与え方を教えてください。

 

おやつの必要性
消化器官が小さいため、1日3回の食事だけでは必要な栄養を摂りきれない子どもにとって、間食(おやつ)は栄養面から必要なものとされてきました。しかし、最近では高カロリーの食品が増え、子どもの栄養状態も向上してきていることから、栄養補給としての間食の必要性は減少してきています。ただ、子どもにとってはおやつが楽しみの要素もあるため、与え方や内容を工夫して、子どもの成長にプラスなものにしていくことが大切です。

 

食事と間食の間隔をあけよう
1~3歳頃はまだ栄養補給(補食)として間食の必要性があり、家庭で1日3回の食事と、1~2回の間食で食事のリズムを作っていくことが重要です。
また、食事と間食の間隔を2時間くらいはあけるようにします。時間を決めておやつを与えるのは難しいという保護者でも、食べた後は2時間くらい空けて、お口の中が元の状態に戻るのを待つ必要性を理解すると、自然と回数や間隔も意識して与えるようになると思います(図参照)。

(※乳幼児の歯の健康おやつシートより一部転載)

 

間食のとり方を 工夫しよう
1~2歳代の低年齡では、アメ、ガム、チョコレートなどの甘味食品はまだ与えられてないことが多いものの、ジュースや乳酸飲料などを頻繁に摂取している子どもは多く見られます。特に1歳代では、これら飲料を、哺乳びんやストローつきマグカップで飲んでいる場合が少なくありません。
これらのほとんどはpH3~4以下の酸性であるため、長時間、ダラダラ飲んでいると歯のミネラル成分が溶け出して虫歯になりやすい歯になります。また、甘味飲料でカロリーを摂ってしまうと食事時の食欲減少や食事量の減少を招くこともあります。
そのため、補食としてのおやつは、食事に近い炭水化物(おにぎり、サンドイッチなど)や、いも類、乳製品、果物などがすすめられます。

 

仕上げみがきを忘れずに
しかし、実際は子どもの機嫌や体調によって甘味飲料を与え過ぎてしまう日もあるかと思いますが、歯が溶けることと唾液が歯を修復するサイクルを理解してもらうと、意識的にコントロールできるようになると思います。
やはり大切なことはしっかりとお口の中をきれいに保つことです。睡眠中は唾液の分泌量が減り、食べ物が口の中に残りやすくなるので、仕上げみがきをしっかりとしてあげましょう。

(2016秋vol.58号掲載)

ヒラキ歯科クリニック院長 平木 智光先生

朝日大学歯学部卒業。大阪歯科大学附属病院総合診療科にて臨床研修。ウカイ歯科クリニック、なぎさ歯科クリニック、平木歯科医院勤務後、ヒラキ歯科クリニック開設。日本顎咬合学会認定医。
5-D Japan会員、5-D Hoips会員。

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