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育児2020.07.16

【kids Q&A】上の子がなつかない…

発達、しつけ、睡眠…子育てをしていると悩みがつきませんよね。
幼児の子育ての悩みを専門家にお聞きしました。
このページは、はっぴーママ富山版に掲載している「ようこそ! こどものせかいへ」の過去に掲載した記事の中から抜粋してお届けします。

お悩み ● 小2・6歳・3歳児のママより
上から小2、6歳、3歳の子どもがいます。年下の子2人にかかりきりなため、年上の子は私になつかず祖母にべったり。年下の子もみながら年上の子との関係を修復するには?

 

年上の子
年上の子は、自分が生まれたときは、一人っ子です。周りの大人からの愛情を一身に受け、誰かと競う必要もありませんでした。でも、年下の子が生まれると、自分だけにかまってくれるわけではなくなります。
また、年上の様子を見ながら真似ることもできないため、初めての経験ばかりで不安になることも多いのです。
そんなとき、年上の子は本心ではお母さんに甘えたい気持ちがありながらも、年下の子のように、素直に甘えを表現することができません。なぜかというと、今までは自分が積極的に表現しなくても周りの大人の方からかわいがってくれたり困ったとき手を差し伸べてくれたりしていたのですから、アピールの仕方がわからないのです。

年下の子
年下の子は生まれたときから上にきょうだいがいます。自分の存在をアピールしないと生きていけないため、自然と甘え上手になります。どうしたらみんなが自分の方を向いてくれるか年上の子の様子も見ながら考えています。
年下の子は、年上の子に比べると小さくてかわいらしい上に、甘え上手となると、どうしてもお母さんは年下の子にかかわることが多くなってしまうこともあるかもしれません。

祖母の思い
祖母にとって、初孫は特別な意味をもつようです。自分の子どものときは余裕がなくてできなかったことを孫にはいっぱいしてあげたいと思い、大きな期待をかけます。
また、最近の祖母はまだまだ若く、お母さんが働いていればなおのこと、孫の面倒は私に任せてとはりきる方もいるでしょう。お母さんは、しつけも考えてしかることが多くなりがちですが、おばあちゃんは、孫を目に入れても痛くないと感じています。無条件でかわいがりたい祖母とアピールしなくても無条件にかわいがってほしい年上の子、互いのニーズが一致してべったりの関係になるのです。

けんかになったとき
きょうだいげんかが始まったら、つい上の子には、「我慢しなさい、お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ」と言うことが多いと思います。そこには、年上だから我慢してあたりまえという気持ちが働いているかもしれません。
でも、上の子は、「なぜぼく(私)ばかりしかられるのだろう。いつもお母さんは下の子の味方をする」という思いをもつことが多いようです。
こんなとき、けんかを解決するというより、年上の子の話もしっかり聞くという態度を示すと、お母さんはわかってくれると感じます。このことが、普段の関係でも生きてくるのです。

年上の子との特別な時間
たまには、年上の子とお母さんだけの特別な時間をつくるように心がけられたらどうでしょうか。年下の子の世話は必ずお母さんではなく、お父さんでもよいと思います。実家のお母さんに年下の子をお願いするという手もあります。また、年上の子とだけお出かけするなんて秘密の計画もわくわくしますよ。年上の子だけ特別と感じるようなことがあれば、それだけで、「お母さんはぼく(私)のことをとても大切に思ってくれている」と感じると思います。その特別な時間のときに、いろんなことを気軽に話せるといいですね。

 

(2014秋vol.50号掲載)

開 仁志先生

金沢星稜大学 人間科学部こども学科准教授 小学校、幼稚園、富山短期大学、富山国際大学教員を経て 現職。富山大学大学院教育学研究科修了、修士(教育学)。南砺市在住。
●専門分野 保育学(保育者養成)
●担当授業 保育内容総論、幼児教育実習

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