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編集部のライターたちが書き下ろした
富山での子育てに役立つ情報をまとめています

ヘルスケア
2021.09.07

【健康Q&A 小児歯科】歯並びが心配

妊娠、出産、子供の病気…その都度悩みがたくさん出てくると思います。そんな気になる悩みを産婦人科・小児科・小児歯科の各先生方にお聞きしました。
このページは、はっぴーママ富山版に掲載している「健康相談室」の過去に掲載した記事の中から抜粋してお届けします。

 

ご相談内容
乳歯の後ろから永久歯が生えてきました。変な生え方にならないか歯並びが心配です。

 

乳歯は生えかわる
はじめての歯の生えかわりは本人や保護者の方にとって大変関心の高い出来事です。しかし、すべての永久歯が乳歯と入れかわって萌出するわけではありません。加生歯といって6歳ぐらいに生える第一大臼歯や12歳頃に生える第二大臼歯、親知らずで知られている第三大臼歯がそうで、乳歯の奥歯のさらに後方に生えてくるものもあります。

 

いつ頃生えかわる?
最初に生える永久歯は、下の前歯か奥の第一大臼歯です。どちらが先に出てくるかは人によって違いますし、いつ頃出てくるかもおおよそ5歳半から7歳ぐらいで個人差が大きいのです。一般に最初の乳歯が生えるのが遅かった人は、永久歯の萌出も遅いようです。

 

乳歯の後ろに生えてきた!
下の前歯で乳歯が抜けないのにその後ろ側に永久歯が生えてきて一時的に2枚刃のようになることがあります。保護者の方にとって初めての生えかわりでもあるので気になって歯医者さんに来院されることがたびたびあります。これは決して異常なことではなくむしろ自然な交換であることが多く心配ありません。
乳歯の動揺が著しいのであればそのうちに自然に脱落し、後ろにあった永久歯は前進し所定の位置に移動するのでしばらく経過をみてもよいでしょう。しかし、物を食べたり言葉を話したりするのに支障をきたしているか、乳歯の動揺がなく、歯根の吸収が十分に進んでいない場合は抜いたほうが良いこともありますので歯医者さんに相談してください。

 

下と上の前歯の生えかわりは違う
下の前歯が生えかわってから1年後ぐらいに上の前歯が生えてきますが、このときは、下の前歯と違って乳歯が抜けてだいぶたってから永久歯が生えてきます。だから、乳歯が抜けたのになかなか生えてこないという質問をよく耳にします。上の前歯は下の前歯と違って、逆に乳歯が抜けないうちに永久歯が出てきたりすることは少なく、その場合は歯並びに問題をおこすことがありますので注意が必要です。

 

歯並びが心配
永久歯の前歯が生えてくる頃、一時的に内側に生えてきたり横に傾いたり捻転したりしていると目立つところでもあるので、このままでは歯並びがどうなるのかとても気になります。しかし、この時期は顎の成長が著しい時でもあるので、少しくらいの異常であればたいがいは自然に歯列のなかに並んでいくことも多いようです。しばらく様子をみてもよいでしょう。とはいうものの最近では、顎の発達が十分でない子どもも増えています。そのため、歯の大きさとのバランスがとれないためひどく乱れた歯並びになったりかみ合わせに問題が生じたりすることも少なくありません。この場合は、この時期からの対応が検討されることもありますので、歯医者さんにぜひご相談ください。

(2017春vol.60号掲載)

城川歯科医院院長 城川 和夫先生

1982年、日本大学歯学部大学院卒業(小児歯科学専攻)。その後富山市にて開業。
日本小児歯科学会地方会理事、日本学校歯科医会理事を歴任、現在富山県歯科医師会副会長、富山県学校保健会副会長。