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学童保育とは? 公立と民間の違いを先輩ママが解説

保育園・幼稚園の年長児のいる家庭では就学時健康診断などの案内が届き、少しずつ小学校生活の近づきを感じる時期ですね。
2025年2月のはっぴーママでとったアンケートでは「働いている(育休中含む)」と回答したママは7割を超えており、
小学校入学後の放課後の過ごし方は親の不安要素の一つのようです。
そこで、今回は息子が学童保育を利用している筆者が、読者アンケートによる先輩ママの声も交えて学童保育についてまとめました。
参考にしてみてくださいね。
学童保育とは?
学童保育(学童)は、共働き家庭やひとり親家庭など、放課後や長期休みに子どもが一人で過ごすのが難しい場合に利用できる施設です。
対象は小学校1〜6年生ですが、実際には施設によって制限がある場合が多いです。読者アンケートによると、
富山県では4年生頃までが一般的で、子ども自身の希望もあり利用は減っていく傾向のようです。
保護者のお迎えまで指導員の見守りのもと、宿題や読書、自由遊びなどが取り入れられており、安全で安心できる「居場所」として機能しています。
利用には申請が必要で、その後も年度ごと継続利用希望を申請します。
施設のキャパシティは決まっており、低学年ほど、また同学年でも親の就労時間の長さや核家族であることなどが
考慮されるので、申請をしても思いがけず放課後の居場所を失う可能性がある場合も考えられます。
振替休日や長期休みだけの利用も
学童では放課後だけでなく振替休日や長期休みの預かり対応もあります。
施設により利用方法は大きく異なるので、選ぶ際にはよく確認しておきましょう。
「パートで15時に帰宅できるから学童は必要ないかな」と考えている方も、学校が休みになると困ってしまうこともあります。
学童により一時利用を設けている場合もあるので、早めに問い合わせをして子どもの居場所を確保しておけば親も安心して働くことができます。
学童保育、公立と民間の違い
学童には公設の「放課後児童クラブ」と民間運営のものがあります。
公設は学校の中や近くに設置されているので、移動の心配がなく安心。
預かり時間が比較的短い設定の場合が多く、その分料金が無料や安価で利用しやすいのが特徴です。
利用の案内は学校経由で届く場合が多いです。
民間運営は、学校とは全く別の施設となり、違う学区の子どもたちが混在する場合もあります。
送迎や施設内での習い事、宿泊イベントの実施など、幅広いサービスが特徴で、料金にも差があります。
読者アンケートによると、運営は習い事の法人や保育園の法人など別の子ども向けサービスに関連するところが
多くのその特色が学童施設にもあらわれやすいようです。
施設によって申請期間や対応エリア、対象学年が異なるため、通学区域に対応する施設を探して問い合わせる必要があります。
放課後児童クラブ
対象 | 小学校1〜6年生(施設によって条件あり) |
利用時間 | 放課後〜17時頃まで |
休校日や長期休み | なし、または短時間の場合もあり |
費用 | 無料〜月5,000円程度(地域差あり) |
申込方法 | 各クラブで受付(就学時健康診断のときにお知らせを受け取る場合が多い) |
民間施設
対象 | 小学校1〜6年生(施設によって条件あり) |
利用時間 | 放課後〜18時頃まで(施設によって延長対応あり) |
休校日や長期休み | あり |
費用 | 月10,000円〜(施設差あり) |
申込方法 | 各施設で受付(個人で問い合わせが必要、期限は放課後児童クラブよりも早いことが多い) |
学童保育の選び方のポイント
学童の雰囲気や特色は施設によって大きく異なります。見学の際は以下をチェックしてみると良いでしょう。
• 施設の安全性や清潔さ
• 指導員の雰囲気や子どもへの声かけが適切か
• 宿題サポートの有無
• 遊びの環境(屋外・屋内バランス)
• 相談がしやすく連絡体制が整っているか
• スペースの分け方(静かに過ごす・活発に遊ぶ など)
子どもと一緒に見学し、安心できる居場所かどうかを確認することが大切です。学区内に1ヶ所しかない場合も見学に行き、自分達の希望に沿わない部分をどうカバーするか考えておくことも大切です。
学童はかわいそう?利用するメリット
「本当はもっと子どもと一緒にいたい」「寂しい思いをさせているのでは」「慣れない環境で大変かな?」と
悩む保護者は少なくありません。ですが、学童はただの預かり場所ではなく、
子どもにとって成長のチャンスの場でもあります。
• 異学年と関わり、協調性や社会性を育てられる
• 家ではできない遊びや経験ができる
• 宿題を済ませてから遊ぶ習慣づけができる
学童保育を利用することで、家庭での限られた時間を有意義に過ごすことができると
考えると親の罪悪感は和らぎます。
学童保育を利用している先輩ママの声
・学童で宿題をする習慣は身につけた方が良い。学童から帰って宿題をする時間はなかなか取れないので、
学童で宿題をしてもらい、帰ってから一緒にお直しをしています。(M)
・お友達みんながほぼ17時までは園にいるのが当たり前だった環境から、早い時間に帰宅する子がいる!と知ってしまえばうらやましく感じるのは仕方がないことなので、行きしぶりはあるものと心構えしておくと良いと思います。
トラブルが頻発すれば、親の働き方を調整するなどの選択肢は常に必要かも。(H)
【公立の学童保育】
・小学校にあるため安心。安価なので助かっています。(スモモ)
・近くの学童がそこしかなかったから。(kana)
・1年生の時から利用、人数がいっぱいのため3年生からは利用不可に。2年生の間に近隣の民間施設を探し移りました。無料で利用できてとてもありがたかったですが、本人は広くのびのびと過ごせる民間施設がいい!と言っています。(ひまま)
【民間の学童保育(学童での習い事なし)】
・学校併設の学童も検討しましたが、夏休み期間は9時からしか開所しないことや、外で遊ばせてもらえないと聞いたので、民間を選択。子どもの足で30分くらいかかるため、夏や冬が心配ですが、到着すると、
学童のアプリで通知が来るようになっているので、その点は安心しています。(なしたろうママ)
・弟の通っている保育園に併設されており迎えに困らないのと、長期休暇に給食が出ることが良い点です。(はな)
・もともと保育園入園前から学童のある保育園を探して希望していたので予定通り利用できて一安心。小学校という新しい環境で不安の多い時期に、子どもも親も知っている保育園の先生たちがいる学童は心強かったです。(しまうま)
【民間の学童保育(学童での習い事あり)】
迎えは18時以降になる。習い事もさせたいけど、通わせる暇が無いから助かっています。(M)
共働きやひとり親家庭の強い味方となる学童保育。富山県では、多くの子どもが利用しているようです。
子どもに合う「第3の居場所」を見つけ、親子ともに安心して小学校生活を送れるように準備していきましょう。
(ママライターH.S)