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編集部のライターたちが書き下ろした
富山での子育てに役立つ情報をまとめています

ごはん・おやつ
2023.10.25

食欲の秋、子どもと楽しむ富山の味覚

秋といえば、食欲の季節ですね。
新米や栗、さつまいも、梨など、旬の食材がたくさん出回ります。
海と山に囲まれた自然豊かな富山県は、多彩な味覚が楽しめる土地柄です。子どもと一緒に秋の食材を料理をすることは、食べ物に興味をもち、さなざまな味を覚えるなど食育にも繋がる良い機会です。

 

今回は、富山県の秋の食材を使った簡単で美味しい料理や、子どもと一緒に富山の秋を味わう方法をご紹介します。

 

 

 

 

富山の海の幸を堪能する

富山湾は、日本海に面した深い入り江で、潮の干満や気温の寒暖差によって豊富なプランクトンが発生します。
そのため、魚介類が餌を求めて集まり、多種多様な海の幸が獲れるのです。
富山湾のおすすめ秋の魚からみていきましょう。

 

●鰤(ぶり) 

富山湾では1年中獲れますが、秋から冬にかけては脂がのって最も美味しい時期です。
刺身や照り焼き、煮付けなどで楽しめます。
ぶりを使ったさまざまな郷土料理がありますが、脂がのった部位は、大人であれば刺身で味わうのが一番おいしいですよね!
その他の部位も、余すところなく味わえるのがぶりの魅力です。
郷土料理では塩漬けしたぶりとかぶらを麹に漬けて発酵させて作る「かぶらずし」が有名です。

 

【おすすめの食べ方】

お刺身

塩焼き

ぶり大根

 

【ぶり大根を一緒に作ってみよう!】

年長さんくらいから:野菜の皮をむいたり、切ったりする。

年少さんくらいから:切ったぶりを並べる。調味料を入れる。

 

 

 

●幻魚(げんげ)

げんげは深海魚で、体長20cmほどで細長く、身は白く透明感があります。
身は適度に脂がのっており、昔から味噌汁や吸い物の具として使われています。
また、天ぷらや唐揚げ、干したものを軽く炙ったものなどは酒肴として最適と、割烹や料亭で評価が高まっています。
「コラーゲンたっぷり」と宣伝され人気が出てきた2000年頃から富山のスーパーマーケットでも見られるようになりました。以前は雑魚の中の雑魚として扱われてきた「下の下(げんげ)」が、今では滅多に出会うことのできない幻の魚=「幻魚(げんげ)」と呼ばれるようになりました。

 

【おすすめの食べ方】

唐揚げ天ぷら

・げんげのすり身揚げ

・げんげのすまし汁

 

【げんげを使った料理を一緒に作ってみよう!】

唐揚げや天ぷら:粉を混ぜて衣の粉を作る。

汁物:アク取りをする。調味料を入れる。

 

 

これらの魚は、富山県内の鮮魚店やスーパーマーケットで手に入りますが、より鮮度の高いものを手に入れたいときは、漁港や直売所に行くといいでしょう。子どもと一緒に魚を選んだり、試食したりするのも楽しいですよ。

 

 

 

 

富山の山の幸を味わう

富山県は、立山連峰や黒部川などの自然に恵まれており、山菜やきのこなどの山の幸も豊富です。
特に秋は、シイタケやマイタケなどのきのこが旬です。
また、栗やさつまいもも秋の味覚です。富山の秋ならではのおすすめの山の幸をみていきましょう。

 

 

●りんご

りんごは、秋になると色々な品種が出回ります。
魚津市で栽培される「加積りんご」は、高い糖度と程よい酸味、果汁が多くジューシー、シャキシャキした歯ざわりのよさで、たいへん人気があります。
富山県のりんごのおいしさの秘密は、りんご産地の中で温暖な地域であり、1年をとおして豊かな清流に恵まれていること、また県外の主産県と比べて開花から収穫までの日数が長いことなどがあげられます。

 

【おすすめの食べ方】

りんごのパイ

・りんごのジャム

焼きりんご

 

【りんごを使った料理を一緒に作ってみよう!】

年長さんくらいから:りんごの皮をむいたり、切ったりする。

年少さんくらいから:パイ生地を伸ばす。切ったりんごを並べる。

 

 

●さといも

さといもは、秋から冬にかけて旬を迎える野菜で、ホクホクとした食感とコクがあります。
富山県では南砺市と上市町が主な産地として知られています。
この地域ならではの土壌と気候が、さといもの粘りの強さと柔らかさを育んでいます。
郷土料理として、串にさして、柚子味噌などをつけて食べるさといも田楽や、ひじきと一緒に煮込む炒り煮、もち米と一緒に炊き上げ団子状にしきな粉などをまぶしたいもがい餅などあります。

 

【おすすめの食べ方】

さといもコロッケ

・さといもの唐揚げ

さといもシチュー

 

【さといコロッケを一緒に作ってみよう!】

さといもを潰したり、ソースと混ぜたり、団子状にしてもらうことができそうですね!

 

 

●白ねぎ

富山市で生産されている野菜の中で最も出荷量が多いのが「白ねぎ」です。
富山の白ねぎはジューシーで柔らかく、しまりがあって甘いことから市場からも高い評価を得ています。
郷土料理は、色よくゆでた白ねぎと鮎を酢で〆たものと一緒に酢味噌でいただく「ねぎのぬた」があります。

 

【おすすめな食べ方】

・白ねぎとさといものグラタン

お好み焼き

チャーハン

 

【白ねぎとさといものグラタンを一緒に作ってみよう!】

年長さんくらいから:ねぎ切る。ほかの具材を炒める。

年少さんくらいから:切りそろえた具材を混ぜる。

 

 

これらの山の幸は、富山県内の八百屋やスーパーマーケットで買うことができますが、自分で採ってみるともっと季節感を味わえます。
秋になると「キノコ採り体験」や「栗拾い体験」を開催しているところもあります。
専門のガイドが体験に同行してくれるので、安心して参加できます。
子どもと一緒に自然に触れながら、山の幸を探すのは楽しいですよ。

 

 

富山県は、食欲の秋にぴったりな味覚が満載です。
海の幸や山の幸を味わうことで、子どもと一緒に富山の秋を楽しむことができます。
料理を通して、食べ物への感謝の心も育めます。
この機会に、富山の味覚を堪能してみてはいかがでしょうか。

 

(ママライターY)