子どもの小学校入学は、親にとっても生活サイクルががらりと変わるタイミング。登下校の見守りや家庭学習の手助けなど、未就学児の頃にはなかった役割が加わり、勤務先によっては時短勤務ができなくなるなど、働き方にも変化が求められます。家庭と仕事の両立に悩むこの状況が、いわゆる「小1の壁」です。
今年度の学童保育の申し込みは終わっているし……とあきらめず、「小1の壁」がはっきり見え始めた今こそ、できる対策もあります。
放課後の預け先は学童保育だけじゃない。地域に目を向けてみよう

多くの共働き世帯が悩むのが、放課後の預け先。
1年生の下校時間は学校にもよりますが、おおむね午後2時前後。行事などで昼に下校する日も月に複数回あります。
預け先としてはまず、学童保育(公立・民間)が候補になりますが、費用面や親の就労形態で預けることを断念したり、選考に漏れたりした家庭もあるかもしれません。
でも、地域にはほかにも子どもが放課後に過ごせる場所があります。
1、習いごとの教室
書道や音楽、スイミングなどの教室で、下校した児童をそのまま受け入れるケースも。
筆者の地域では学校近くに書道教室があり、書道の先生が教え子の下校に付き添って教室まで連れて行ってくれます。自宅と教室間をバスで送迎するスイミングスクールもあります。
2、児童館や公民館
学童保育ではないものの、学校から直接行ける児童館や公民館もあります。子ども向けの講座やイベントを開催していることも。何より、地域の大人の目があるので安心です。
筆者の子どもも公民館で茶道と絵を習っています。地域の大人と顔見知りになり、学校の友達とも遊べて、とても楽しんでいます。
3、ファミリー・サポート・センター
子どもが小学生に限らず利用できる「ファミサポ」は、小1の壁対策としても有効。登録し、利用を申し込めば、サポート会員が自宅や公共施設で子どもを預かってくれます。
土・日曜、祝日、早朝や夜間も利用できるので便利です。
働き方は出勤時間の見直しから

小学生の登校時刻は保育園よりも遅い午前8時前後のため、親が子どもより先に自宅を出なければならない家庭もあります。1年生に戸締まりや留守番をさせるのは心配ですよね。また、学校やPTAを通じ、1年生のうちは登下校にできるだけ付き添ってほしいとお願いされることもあります。
親側の事情としても、子どもが小学生になったら時短勤務はできずフルタイムに戻らざるを得ない場合もあるかもしれません。
働き方を見直す必要が出てきたら、次の観点で職場や家族と相談してみましょう。
1、出勤時間の見直し
コロナ禍以降、出勤時間をずらす時差出勤や、自分で決めた時間帯に働くフレックス制を導入する企業が増えました。未就学児の頃は午前8時出勤、午後5時退勤としていたところを、例えば1時間ずつ早めたり、遅めたりできるか職場に掛け合ってみましょう。
パパはフレックスタイムで朝9時出勤、ママは時差出勤と時短勤務を併用して朝7時出勤、午後2時退勤など夫婦で調整できれば、子どもの登下校を見守ることができます。
2、リモートの活用
コロナ禍で普及したリモート勤務を活用するのも一つの手。出社時は通勤にかけていた時間を、子どもの見守りに充てることができます。
筆者の子どもの学校は、毎月20日頃に翌月の行事予定と下校時刻の一覧を配信してくれます。それを見て勤務時間や内容、リモート活用を会社と調整しています。
3、雇用形態を変える
正社員として働くのが難しいと感じたら、パート従業員や業務委託など雇用形態を変える方法もあります。子どもが大きくなったタイミングなど、希望すれば以前の形態に戻れるかどうかも併せて確認しましょう。
4、転職や起業
それでも両立が困難なら転職を視野に。子どもの生活サイクルに合わせた勤務先を選んでもいいですし、「子どもと一緒に勉強しよう!」と資格取得や学び直しの機会としても。
筆者の周囲でも簿記の資格を取って再就職した人や、会社員時代のスキルを生かして起業した人もいます。
昨今は退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用」も広がっています。
一度キャリアが途切れると戻れないのではと悲観せず、逆にチャンスが広がると捉え、いろいろなチャレンジをする期間にしてもいいのではないでしょうか。
最後に
ピンチはチャンス。「壁」をできるだけ低くし、乗り越え、親子で成長できるといいですね。
(hapima編集部スタッフ Y・I)

