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編集部のライターたちが書き下ろした
富山での子育てに役立つ情報をまとめています

ライフスタイル
2024.01.29

もしもの自動車事故! 運転者の責務と子どもの安全を守るポイント

富山県警察が発表した令和4年度版交通事故白書によると、
令和4年度に富山県内で発生した交通事故は1,953件でした。
自動車同士の衝突が1,486件と約76%を占めています。

 

15歳以下の子どもの負傷者数88名のうち、子どもが同乗していたケースは23件となっています。

 

富山県ではマイカーが不可欠ですが、それに伴う事故の危険性も無視できません。

今回は、子どもが同乗中に親が交通事故に巻き込まれた際の適切な行動や、
万が一事故を起こしてしまった場合の法的責任、更には我が子を安全に乗せるための具体的なポイントに焦点を当て、
親子の安全を守るための手段を探ります。

 

 

事故に巻き込まれた親が取るべき行動は?

事故に巻き込まれた際、親は冷静かつ迅速な行動が求められます。
以下は、被害者の場合と加害者の場合に取るべき基本的な行動についてのポイントです。

 

 

被害者だった場合

・最初に行うべきことは?

事故で被害者となった後、最初に行うべきことは救急車の緊急通報です。
119番に通報し、事故の発生場所や被害の状態を冷静に伝えます。
通報の際には、子どもの有無や怪我の状態についての詳細を伝えることが重要です。
救急車が到着するまで、子どもと自身の安全を確保するよう心がけましょう。

 

事故で負った怪我や症状に対しては、医療機関を受診し、診断と治療計画を確立してもらいます。
特に子どもの状態は慎重に見極め、医師の指示に従いながら治療を進めていきます。
事故の影響で精神的な不安やショックを感じている場合も、医療のプロフェッショナルに相談し、
適切なサポートを受けましょう。

 

 

・事故時の法的手続き

被害者として、事故時には法的な手続きを進める必要があります。
まず、警察に事故を報告し、事故の詳細を記録してもらいます。

 

この時、可能な限り客観的かつ具体的な情報を提供することが大切です。
報告の際には、事故に関与した他のドライバーや目撃者の情報も控え、後の手続きに備えます。

 

次に、自動車保険会社に事故を報告しましょう。被害者としての権利を守るために、
事故が起きたことを迅速に伝えることが重要です。
保険会社は事故の原因や被害状況を調査し、適切な補償を提供してくれます。
また、医療費や損害賠償などに関する詳細な情報も保険会社に提供することで、
円滑な手続きが期待できます。

 

 

加害者の場合

・最初にすべきことは?

事故で加害者となった場合、安全な場所に移動し、怪我を負った人がいれば救急車を呼びましょう。
事故発生場所が交通の妨げとなっている場合は、発煙筒や停止表示板を使用して周囲の車に警告し、
事故車両を移動させます。

 

法律的な義務として、事故発生時は警察への連絡が不可欠です。
警察官が事故の現場に到着し、事故の詳細を確認した後、事故記録を作成します。
この記録は後の法的手続きや保険請求に影響を与えるため、正確かつ客観的な情報提供が求められます。

 

 

・加害者に発生する法的責任と保険手続き

まず、自分の責任を正確に理解し、事故の原因を認識することが必要です。

 

事故発生時は、自動車保険会社に直ちに連絡し、事故を報告します。
保険会社は事故の原因や責任を詳細に調査し、補償の対象を決定します。
事故による損害や被害者への補償については、保険契約書や専門家の助言を参考に進めることが大切です。

 

法的な責任を認識したうえで、被害者やその家族に誠実かつ責任ある態度で接することも大切です。
事故のショックや後遺症による損害が生じた場合は、加害者としてできる限りのサポートを提供し、
公正かつ円満な解決を目指しましょう。

 

加害者としての責任感と法的な手続きへの適切な対応が、事故の影響を最小限に抑える鍵となります。

 

 

運転者の法的責務と義務とは?

 

自動車を運転する時には、法的責務と義務が課せられています。
自動車免許を取得した際に、必ず背負うことになるものです。

 

 

安全運転の義務

・運転者は常に交通ルールと速度制限に従う責任があります。

・交差点や歩道横断帯では特に慎重な運転が求められます。

 

 

適切な車両の維持

・車両の整備と点検は、定期的かつ適切に行う必要があります。

・故障や欠陥が見つかった場合は速やかに修理する責任があります。

 

 

飲酒運転の禁止

・アルコールや薬物の影響下での運転は厳しく禁止されています。

・飲酒後の運転は法的制裁があるだけでなく、他者や自分の安全にも大きな影響を与えます。

 

 

免許証の所持と提示

・運転者は運転免許証を常に携帯し、警察官の要請に応じて提示する義務があります。

・免許証の有効期限を確認し、期限が切れる前に更新手続きを行う責任があります。

 

 

事故の報告

・交通事故が発生した場合、速やかに警察に通報し、事故の報告書を提出する法的責務があります。

・他者が負傷した場合や物損事故でも報告が求められます。

 

 

保険の加入

・運転者は自動車保険に加入し、保険料の支払いを適切に行う責任があります。

・万が一の事故に備え、十分な保険カバーを確保することが求められます。

 

 

適切な態度と注意

・運転中の携帯電話の使用や食事、その他の気を散らす行為は避け、運転に全力を注ぐ責任があります。

・他のドライバーや歩行者とのコミュニケーションにも十分な注意を払うべきです。

 

 

交通標識の遵守

・運転者は交通標識や信号に従うことが法的責務です。

・道路標識や信号の無視は交通安全に対する危険な行為となります。

(参照 道路交通法第4章運転者及び使用者の義務)

 

 

子どもを乗せるために必須の安全対策

子どもを安全に自動車に乗せるためには、適切な安全対策が欠かせません。
特にチャイルドシートの正しい使用とシートベルトの適切な使い方は、
子どもの安全を確保するために不可欠です。

 

 

対策1 チャイルドシートの使用

子どもを車に乗せる際には、年齢や体重に応じたチャイルドシートの使用が義務付けられています。
チャイルドシートの使用に関するポイントを確認しましょう。

 

 

年齢・体重に合わせた選定

チャイルドシートは年齢や体重に合わせて選ぶことが重要です。
乳幼児期から幼少期まで、適切なサイズのものを選びましょう。

 

 

正しい取り付け

チャイルドシートの正しい取り付けが事故時の安全性に直結します。
取り付け方法を正確に理解し、シートにしっかりと固定しましょう。

 

 

背面または前面どちらが良いか

乳幼児期は基本的に背面に設置し、頭部の安定を図ります。
年齢や体重に応じて前面設置に切り替えることができます。

 

 

エアバッグとの距離

チャイルドシートを前部座席に設置する場合は、エアバッグとの距離に気をつけましょう。
エアバッグが展開すると、
シートに直撃する可能性があるため、十分な距離を保つことが必要です。

 

 

正しい位置への装着

チャイルドシートに座る際、シートベルトの通し方や留め方を正確に確認し、適切に装着します。
子どもが自分で留める段階になるまで、保護者がしっかりと確認してあげましょう。

 

 

チャイルドシートの状態の確認

チャイルドシートが事故や長時間の使用によって損傷していないかを定期的に確認しましょう。
ひび割れや変形が見られた場合は、早急に新しいものに交換します。

 

 

 

対策2 シートベルトの使い方

チャイルドシートの成長に合わせて、シートベルトの正しい使い方も段階的に学んでいくことが重要です。
以下は、シートベルトの使い方に関するポイントです。

 

 

年齢別のシートベルトの使い分け

幼児期から幼少期へと、シートベルトの使い方が変わります。
年齢に応じて、適切な方法を親子で確認しましょう。

 

 

シートベルトの確認と調整

車が停車している時にシートベルトの確認と調整を行います。
シートベルトがしっかりとかかっていることを確認し、適切な位置に調整します。

 

 

シートベルトの肩通し

シートベルトは肩を通して固定する際、子どもの肩にしっかりとフィットするように調整します。
シートベルトが首や顔に直接あたらないように気をつけましょう。

 

 

腹部への装着

シートベルトは腰の部分をしっかりとフィットさせ、腹部にかかるようにします。
腰骨にかかることで、事故時の衝撃を分散しやすくなります。

 

 

自分で留める段階への移行

年齢や成長に応じて、子どもが自分でシートベルトを留める段階がやってきます。
その際、正しい使い方を教え、慎重に確認することが大切です。

(参照 JAF公式サイト はじめてのチャイルドシートクイックガイド)

 

 

カーライフをおくるために

富山県ではマイカーがないと不便なことも多く、マイカーが必要不可欠です。

 

 

そのため自動車事故のリスクは身近であり、いつどこで起きてもおかしくありません。

「止まってくれるだろう」「出てこないだろう」という「だろう運転」が事故に発展することもあります。

また、子どもを自動車に乗せる際の安全対策も欠かせません。
チャイルドシートの正しい使用とシートベルトの適切な使い方を理解し、
実践することが子どもの安全確保につながります。

 

 

安全運転と安全対策を万全にして、快適なカーライフを!

 

 

ママライター E.S)