子育て

「ことば、ゆっくりかも?」と感じたときに知っておいてほしいこと

「同じくらいの月齢の子は、もうおしゃべりしているのに…」「名前を呼んでも反応しないことがあって、少し心配」。

子育てをしていると、子どものことばの発達が気になる時期は誰にでもあります。でも、いざ気になり始めると「どこまで様子を見たらいいの?」「誰に相談したらいいの?」と迷ってしまいますよね。

難聴の子どもを育てるママライターが、ことばの発達が気になったときにできることをまとめました。

わが家が「気になる」と感じたタイミング

私自身も、子どものことばの発達に悩んだひとりです。わが子は新生児聴覚検査で難聴が分かっていました。

1歳ごろまでは市の子育て支援センターに時々足を運びながら日々の育児をしていましたが、その後はこども園に通う生活が中心になっていきました。

こども園での生活を送る中で、同じ月齢の子どもたちと関わる機会があり、「あれ? うちの子はことばが少しゆっくりなのかもしれない」と感じるようになりました。

日々の育児の中で、「このままでよいのか」「今、子どものために何ができるのか」と考えることが増えていったように思います。

ことばの発達は、個人差が本当に大きい

ことばの発達は、歩き始める時期と同じくらい、個人差が本当に大きいものです。意味を理解はしているけれど話すのがゆっくりな子、ある日突然ことばが増える子、身ぶりや表情で伝えるのが得意な子など、その育ち方はさまざまです。

「○歳だから○語話せないといけない」と決まっているわけではありません。

まずは、今のわが子がどんなふうに気持ちや思いを伝えようとしているかに目を向けてみてください。

支援につながって感じたこと

同じように難聴児を育ているママ友から、富山聴覚総合支援学校の乳幼児教室の存在を教えてもらいました。また、普段子どもが通っているこども園を通じて、富山聴覚総合支援学校の幼稚園部の体験入学のお知らせを知ったこともあり、まずは見学や相談をしてみることにしました。

私が実際に乳幼児教室に通ってみて感じたのは、乳幼児教室で何かをできる・できないで判断する場所ではなく、今の子どもの状態を大切にしながら、これからの育ちを一緒に考えてくれる場所だということでした。

語彙を増やすことだけを目的とするのではなく、遊びや子どもとの関わりを通して、就学に向けた土台づくりが行われています。
また、同じように聴こえに特性のある子を育てるママたちと出会い、それぞれの経験や工夫を聞けたことも、大きな支えになりました。

私自身に安心して話せる場所があることで、子どもへの接し方も、自然とやさしくなっていったように感じています。

家庭でできる、ことばを育てるコミュニケーション

特別な練習をしなくても、ことばは日常の中で育ちます。
・今していることを言葉にする。
(例:「お靴はこうね」「お水おいしいね」)
・絵本や歌を一緒に楽しむ。
(例:季節の歌、子どもの好きな歌や本)
・子どもの気持ちを代弁する。
(例:「嬉しかったね」「びっくりしたね」)


無理に「話させよう」としなくて大丈夫。日常のやりとりの積み重ねが、ことばの土台になります。

「ちょっと気になる」が続いたら、相談していい

それでも「なんとなく気になる」「他の子と違う気がする」という不安が続くなら、以下のような機関に相談してもいいサインです。
・乳幼児健診
・市町村の保健センター
・子育て支援センター

相談=診断、というわけではありません。話すことで安心できることも、たくさんあります。
「病院に行くほどではないけれど、少し聞いてみたい」そんなときの入り口として使える場所です。

内には、子どものことばの教室など、遊びを通してことばやコミュニケーションを育てる場もあります。また、聴こえやことばについての相談や支援を受けられる専門機関として、富山県難聴児支援センターみみえーる」があります。

一番大切なのは、ひとりで抱え込まないこと

子どものことばの発達は、目に見えにくく、不安になりやすいもの。でも、悩むのはそれだけ子どもを大切に思っている証拠です。

「ちょっと気になるな」そう思ったときは、ひとりで抱え込まず、誰かに話してみてください。ママ・パパの安心が、子どもにとってもいちばんの安心につながります。

(hapima TOYAMA編集部 ママライターE.S)